
結論からいうと、何も用意していない状態だと、災害直後に水・食べ物・トイレ・明かり・情報の面で一気に困りやすくなります。
ただし、完璧な防災セットを一気に買う必要はありません。大切なのは、命と生活を守るものから先にそろえることです。
この記事では、防災グッズを用意してないと困ることを、いまさら聞けない基本から整理します。
読み終えるころには、今日なにを1つ買えばいいかがわかるはずです。
- ✨ 防災グッズを用意してないと実際に困る場面
- ✨ 最低限そろえたい水・食料・トイレ・明かりの考え方
- ✨ 無理なく始める防災グッズのそろえ方
何もないと最初の数日がつらくなる
防災グッズを用意してないと困ることは、避難所に行けないことだけではありません。
自宅にいても、水道・電気・ガス・物流が止まると、ふだんの生活が急にできなくなります。
政府広報オンラインでは、災害への備えとして水は1人1日3リットル、食品は最低3日から1週間分が望ましいとされています。
つまり、家に何もない状態はかなり心細い状態です。
まずは「全部そろえる」よりも、水・食料・トイレ・明かり・情報の5つを優先しましょう。
災害直後は買いに行けないことがある

防災グッズがないと困る理由は、災害が起きてから買えばいいと思っても、すぐには買えない可能性があるからです。
お店に商品が残っていない
地震や台風の直後は、多くの人が水・電池・食料を買いに行きます。そのため、必要なものほど先になくなることがあります。
防災心理の面では、人は危険が近づくまで「自分は大丈夫」と考えやすい傾向があります。
これを正常性バイアスと呼び、準備の遅れにつながりやすい心のクセです。
停電すると情報も行動も制限される
停電すると、スマホの充電、夜の移動、家族との連絡が難しくなります。
首相官邸も、非常用持ち出しバッグや安否確認方法の準備を家庭の備えとして挙げています。
懐中電灯、モバイルバッテリー、携帯ラジオがあるだけでも、暗闇の不安と情報不足をかなり減らせます。
トイレが使えないと生活が一気に苦しくなる
意外と忘れがちなのが簡易トイレです。水や食料は思いついても、トイレの備えは後回しになりがちです。
断水や排水管の損傷があると、家のトイレが見た目は無事でも使えない場合があります。
防災グッズの中でも、携帯トイレやビニール袋、消臭袋は早めに用意したいものです。
用意してないと困る場面はこの5つ
ここでは、防災グッズを用意してないと困ることを具体的に見ていきます。
自分の家に置き換えると、何から必要かが見えてきます。
水がなくて飲む量を我慢する
飲料水は、命に直結する備えです。東京消防庁は、飲料水の目安を1人1日3リットル、3日分の確保としています。
家族4人なら、3日分で36リットルが目安です。
2リットルのペットボトル18本分と考えると、意外と多いと感じるかもしれません。
だからこそ、いきなり全部ではなく、まずは1ケース買っておくのがおすすめです。
ゼロから1ケースにするだけでも安心感は大きく変わります。
食べるものがなくて体力が落ちる
災害時は、体力と判断力を保つことが大切です。
食品は、最低3日分から1週間分くらいを備える考え方が紹介されています。
特別な非常食だけでなく、レトルトご飯、缶詰、カップ麺、栄養補助食品などでも始められます。
普段から食べるものを少し多めに買い、古いものから食べて買い足すローリングストックが続けやすい方法です。
夜に明かりがなくて動けない

停電した夜は、部屋の中でも転倒やけがの危険があります。
東京消防庁は、ライトやラジオなどの生活日用品を非常用物品として挙げています。
スマホのライトだけに頼ると、充電を消耗します。
懐中電灯やランタンを1つ置いておくと、スマホの電池を連絡用に残せるのが大きなメリットです。
けがをしても手当てが遅れる
災害時は、家具の転倒や割れたガラスでけがをすることがあります。
東京消防庁は、絆創膏、包帯、ガーゼ、消毒液、常備薬などの準備も呼びかけています。
特に毎日飲む薬がある人は、数日分の余裕があるか確認しておきましょう。
薬は災害直後に手に入りにくくなることがあります。
避難するときに必要なものが見つからない
避難が必要になったとき、財布、保険証のコピー、モバイルバッテリー、常備薬を探している時間はありません。
消防庁は、非常持ち出し袋に現金、救急箱、懐中電灯、食品、水などを備える例を紹介しています。
避難用のリュックは、玄関や寝室など取り出しやすい場所に置くことが大切です。
防災グッズを買おうと思いながら、何を選べばいいかわからず後回しにしています。家が狭いので、置き場所も心配です。
この相談は、とても多く寄せられます。
私の経験では、最初から大きな防災セットをそろえようとする人ほど、「何を買えばいいのかわからない」と迷ってしまい、準備が止まりやすい傾向があります。
まずおすすめしたいのは、玄関や収納の一角に「防災ボックス」を1つ作ることです。
水、携帯トイレ、懐中電灯や防災ライト、モバイルバッテリー、常備薬の控えなどを入れておくだけでも、何も備えていない状態からは大きな前進です。
防災は、最初から完璧を目指す必要はありません。
大切なのは、「少しずつでも備えておくこと」です。
買ったものは、半年に一度見直す日を決めておくと安心です。
水や食品の期限切れ、ライトの電池切れ、モバイルバッテリーの充電不足にも気づきやすくなります。
無理なく続けられる形で、防災を暮らしの中に取り入れていきましょう。
最低限はこの順番でそろえればいい
防災グッズを用意してない人は、優先順位を決めると動きやすくなります。
まずは命に関わるものからそろえましょう。
最初に水、次に食料、そして携帯トイレ、ライト、モバイルバッテリーです。
次に救急用品、常備薬、現金、保険証のコピー、軍手、ウェットティッシュを足していくと安心です。
防災グッズは、家族構成によって必要なものが変わります。
赤ちゃんがいる家庭はミルクやおむつ、高齢者がいる家庭は介護用品や持病の薬、ペットがいる家庭はペットフードも必要です。
内閣府の防災情報でも、防災品は自分や家族に必要なもの、使いやすいもの、食べ慣れているものを考える大切さが紹介されています。
誰かの正解をそのまま買うより、自分の家に合う備えにすることが大切です。
重すぎる非常持ち出し袋は、いざというときに持てません。
持ち出すものと家に置くものを分けると、無理なく備えられます。
今日できる小さな準備から始めよう
防災グッズを用意してないと困ることは、水が飲めない、食べ物がない、トイレが使えない、暗くて動けない、情報が取れないことです。
でも、今まで用意していなかったからといって、自分を責める必要はありません。気づいた今日がいちばん早いスタートです。
まずは水を1ケース買う、携帯トイレを1袋買う、懐中電灯の電池を確認する。
このくらいなら、今日からでもできます。
防災は特別な人だけがするものではありません。
家族と自分のいつもの生活を守るための準備です。
完璧を目指すより、1つずつ増やしていきましょう。
半年後のあなたは、きっとあのとき始めてよかったと思えるはずです。