
結婚式の返信ハガキには独特の作法がありますが、基本は自分に向けられた敬称を二重線で消すと覚えておけば、それほど難しくありません。
修正液や修正テープで消すのではなく、黒いペンで二重線を引くのが基本です。
さらに表面の「行」「宛」もそのまま返さず、二重線で消して「様」に直します。どの文字を残し、どの文字を消すのかを順番に確認すれば、自信を持って返信できます。
- ✨ 結婚式の返信ハガキで消す文字と残す文字
- ✨ 「御出席」「御芳名」「行」などの正しい消し方
- ✨ 出席・欠席それぞれで失礼にならない返信方法
返信ハガキは「自分への敬称」を二重線で消せばOK

結婚式の招待状に入っている返信ハガキでは、自分に対して付けられている敬称を消して返信するのが基本です。
たとえば「御出席」「御欠席」「御住所」の「御」や、「御芳名」の「御芳」が該当します。
「御芳名」は「御」だけでなく「御芳」まで消すことを覚えておきましょう。「芳」も相手を敬う意味を含むためです。
文字を消すときは、修正液などで見えなくする必要はありません。黒いペンを使い、定規で二重線を引くと丁寧な印象になります。
- 「御出席」の「御」→消す
- 「御欠席」の「御」→消す
- 「御住所」の「御」→消す
- 「御芳名」の「御芳」→消す
- 宛名の「行」「宛」→消して「様」にする
二重線を使うのは相手への敬意を整えるため

「印刷されている文字なのに、わざわざ消す必要があるの?」と思う人もいるでしょう。
返信ハガキの「御」や「芳」は、招待する側がゲストに敬意を示すために付けている言葉です。そのため、自分が返信するときには自分への敬称を外します。
反対に、ハガキ表面の「行」「宛」は新郎新婦など返信先に付いているものです。こちらは二重線で消して「様」に直します。
修正液ではなく二重線を使う
普段の書類であれば、間違えた文字を修正テープで消したくなるかもしれません。しかし、招待状の返信では二重線で訂正する方法が一般的です。
一文字を消す場合は斜めの二重線、複数の文字では縦書きなら縦方向、横書きなら横方向に二重線を引く方法があります。定規を使うと線が整い、きれいに仕上がります。
黒のペンを選ぶと安心
返信ハガキは黒の筆記具で書くのが基本です。毛筆に慣れていなければ、万年筆や筆ペン、水性ボールペンなどでも問題ないとされています。
薄墨は弔事を連想させるため、結婚式の返信には使わないよう注意しましょう。
出席するときは「御欠席」を消して出席を選ぶ
実際に出席するケースで考えると、「出席」を残して「欠席」を消すという考え方が基本です。
「御出席」はどう消す?
出席する場合は「御出席」の「御」を二重線で消し、「出席」を丸で囲みます。
そして選ばない「御欠席」は二重線で消します。これで、出席する意思がはっきり伝わります。
つまり、完成した状態では「出席」だけが選択されている形になればOKです。
「御住所」は御だけを消す
「御住所」と印刷されている場合、「御」は自分への敬称なので二重線で消します。
そのうえで住所欄に自分の住所を書きましょう。
「御芳名」は御芳を消す
ここは特に間違いやすいポイントです。
「御芳名」の場合、「御」だけではなく「御芳」までが敬称にあたるため、二重線で消します。
残った「名」の欄に、自分の氏名を記入すれば大丈夫です。
欠席するときも敬称の消し方はほぼ同じ
欠席の場合でも、「御」「御芳」といった自分への敬称を消すという基本は変わりません。
「御出席」を消して欠席を選ぶ
欠席する場合は「御出席」を二重線で消し、「御欠席」の「御」も消します。
そして「欠席」を丸で囲みます。
欠席の場合は、出欠だけを記入して返すよりも、お祝いとおわびの気持ちを短いメッセージとして添えると丁寧です。
欠席理由は何でも詳しく書けばいいわけではない
仕事など伝えて差し支えない事情もありますが、不祝儀などお祝いの場にふさわしくない理由は、細かく説明しない配慮も必要です。
欠席理由によっては「やむを得ない事情により」などとぼかす方法もあります。
表面の「行」「宛」をそのまま返さないよう注意
裏面を完璧に書いて安心してしまい、意外と忘れやすいのが返信ハガキ表面の宛名です。
返信先の名前の下には「行」や「宛」と印刷されていることがあります。
これは新郎新婦側が自分自身に「様」を付けないための表記です。そのため、返信する側は「行」「宛」を二重線で消して「様」と書き直します。
連名だった場合は?
新郎新婦など複数人の名前が宛名に書かれているケースもあります。
連名の場合も「行」などを消し、それぞれの名前に「様」を付ける形で整えます。
迷いやすい3つのパターンを覚えておこう
ケース1:出席する場合
出席なら「出席」を残し、「欠席」を消すと考えると簡単です。
- 「御出席」→「御」を消して「出席」を丸で囲む
- 「御欠席」→二重線で消す
- 「御住所」→「御」を消す
- 「御芳名」→「御芳」を消す
「御芳名」の「芳」を残さないところが、特に覚えておきたいポイントです。
ケース2:欠席する場合
- 「御出席」→二重線で消す
- 「御欠席」→「御」を消して「欠席」を丸で囲む
- 「御住所」→「御」を消す
- 「御芳名」→「御芳」を消す
さらに、お祝いと欠席のおわびを添えます。
ケース3:宛名が「○○○○ 行」の場合
表面の「行」に二重線を引き、その近くに「様」と書きます。
裏面だけでなく表面まで確認してからポストへ入れる習慣を付けておくと安心です。
「友人の結婚式の返信ハガキで『御』を消すことを知らず、そのまま出しそうになりました。知らないと失礼でしょうか?」
結婚式の返信ハガキは、普段ほとんど書かないものです。知らないマナーがあって当然なので、必要以上に不安になることはありません。
私なら「相手をお祝いするために、今できる範囲で丁寧に整える」という考え方をおすすめします。
「御芳名は御芳まで消す」「行は様に直す」など、最初は細かく感じる作法も、一度経験すると次から迷いにくくなります。
形式だけに気を取られるより、最後にハガキ全体を見直し、お祝いの気持ちが伝わる丁寧な返信になっているか確認してみてください。
返信前は「御・御芳・行」の3か所をチェック
結婚式の招待状に同封された返信ハガキでは、自分への敬称を消し、相手への敬称を整えることが大切です。
出席の場合は「御出席」の「御」を消して「出席」を丸で囲み、欠席なら「御欠席」の「御」を消して「欠席」を丸で囲みます。
さらに「御住所」は「御」、「御芳名」は「御芳」を消しましょう。
表面の「行」「宛」を「様」に直すことも忘れないでください。
そして消すときは修正液ではなく二重線を使い、黒いペンで丁寧に仕上げます。
「自分への敬称は消す、相手への敬称は付ける」と覚えておけば、細かなルールも整理しやすくなります。
結婚式のマナーは、知らないと急に不安になるものです。
けれど、一つひとつ確認すれば難しいものではありません。返信ハガキを書き終えたら表と裏をもう一度確認して、お祝いの気持ちと一緒に送りましょう。